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2014年06月25日

FXは投資、投機、ギャンブル?

資産を増やす手法の一つとして浮かぶのがFX

そこでFXについて考えてみました。

あなたも「FXで資産倍増」「FXで月利100%」など
美味しそうな話を沢山見かけるのではないかと思います。

でも実際は資金を失って退場する人も沢山います。

そこで、FXは投資なのか、投機なのか、それともギャンブルなのか
を考えてみます。

金融庁が認可した正式な金融商品だから、
投資と考える方もいるでしょう

2003~2007年当りまでは、
先進国間の金利差が大きく、

特に金利の高いオーストラリアドル、ニュージーランドドルを
長期的に持っていれば、スワップ(金利)がついて、
外貨預金以上に利益を得られる時期もありました。

しかも、購入する際にレバレッジがかけられるので、
例えば入金額の数十倍の金額の豪ドルやNZドルを
長い期間持っているだけで、かなりの利益を得る事ができました。

当時はその中でも日本の金利が突出して低かったので
円キャリートレード(円を売って、金利の高い国の通貨を買う)
の流れから円安基調であり、外貨預金よりも手数料が安く、
レバレッジが掛けられるFXは、投資として利用できたと
言えるでしょう

ところが、2008年のリーマンショックから、
円は安全な通貨として買われる様になり、
各国の金利も下がり、円高が進んでいった為、

スワップの利益を飛ばし、含み損を抱えて
撤退を余儀なくされた人も多く出ました。

また、2011年に東日本大震災が起こり
リスクの許容度の低下から、円高もピークに

そして、直近では、2013年デフレ脱却を
掲げた安倍政権が誕生、大幅な金融緩和を行い、
2013年後半には一気に円安に(^^;

 ドル円の推移
ドル円
 出典:ストックウェザー

この様に為替は、大きな流れとしては、
 
国内海外の金利や債務状況、戦争、災害などの
国際情勢の変化といった、
ファンダメンタルズ(「経済の基礎的条件」)の影響
で動いていますが、

予測できない出来事が起こる事も少なくありません。

FXとは、ゼロサムゲームです。
つまり、買い手と売り手のどちらかが利益を得たら、
どちらかが、損をする事になります。

そして証券会社の売買手数料は殆どの会社が無料ですが
代わりにスプレッドという物があります。

スプレッドとは、通貨の買値と売値の差です。

例えば、1ドルの購入価格が100円のレートで
1万ドルを購入した場合

そのままのレートでその1万ドルを売った場合でも、
100万円が戻って来る訳ではなく、

ドルを売る場合のレートは買う時と差があり
スプレッドが0.05円=5銭であれば
99万9500円にしか戻ってこないと言う事になります。

つまり、1万ドルを円で購入した時点で、
既に500円のマイナスになっていると言う事です。

実質的にスプレッドの5銭は、証券会社への
手数料になります。

FXの世界では、為替の最小単位をpipsで表現します。

よく使われるのが「今日はドル円で50pipsの利益だった」という言い方。
これは50銭幅の利益を取れましたということ。

なぜ「銭」を使わずに「pips」を使うかというと、
異なる通貨でも比べやすくするためです。

1ドル100円15銭だったら、15銭の5の部分の単位が「pips」。
1ユーロ1.3325ドルだったら、最後の5の部分の単位がpipになります。

クロス円(ドル以外の通貨と円の組合せ)の通貨ペアだったら
「1pips=1銭」、

ユーロ/米ドルや豪ドル/米ドルのように米ドルが後ろにくる通貨ペアだったら
「1pips=0.01セント」になります。

FXで継続的に収益をあげるには、このスプレッドのマイナス分を上回る
勝てる情報、ノウハウ、手法、ルールなどを持つ事が必要になります。

これらの優位性=エッジと表現すると

例えば、スイングトレード派(数日間ポジション(通貨)を持って値上がり、値下がりを狙う売買手法)が

ポンド/円を150 円でロング(買い)エントリー160 円で決済(リミット)、140 円で損切りするとします。
その場合、プラス1000pips 対マイナス1000pips で、通常リターン率は100%ですが、

スプレッド(5pips とすると)があるため、
1005 対995 になります。リターン率は99.00%です。

このマイナス1%を上回る優位性=エッジを見出す必要があります。

例えばデイトレ(当日中に決済する売買手法)で、

ポンド/円を150 円でロングエントリーし、
151 円で決済(リミット)、149 円損切りで設定したとします。

100pips 対100pips で、通常リターン率は100%ですが、
スプレッド(5pips とすると)があるため、105 対95 になります。

単純計算では、リターン率は90.47%です。

スキャルピング(短時間に売買を繰り返す手法)では、
一日に数回少ない値幅の利益を狙って売買を繰り返すので、
もっと厳しいリターン率となります。

このマイナス10%を上回るエッジを見出さなければならないのです。


ただ、上記の例で、スイングの方がデイトレよりも有利と
言いたい訳ではありません。

スイングは遠い予想になるためマイナスの利幅が大きくなる
というマイナスエッジもありますし

デイトレは直近の予想のためマイナスの利幅が小さく
早いうちに損切りできるというエッジもあります。

大事なのは、FXの取引を始めた時点で
数%のマイナスになり、

それを上回るなんらかのエッジ
(何等かの情報やその情報を利用した取引手法、勝ちパターンやルール)
を持たない限り、
トレードを繰り返すうちに長期的には
確実にマイナスに
なって行くという事です。

そしてFXは投資か投機かギャンブルか? 
ということについての私の結論は・・・

「限りなくギャンブルに近い」投機
だと思います。

それは、そこに何の生産性も発生しない
「ゼロサムゲーム」だからです。

ただ、普通のギャンブルとの違いを言えば、
数少ないプラスにできる可能性のあるギャンブル
だということです。

そして、その為には前述の様な
マイナス要素を上回るエッジを見つける必要があり、
世界の経済情勢を調べて分析したり、
様々な指標による為替の動きを分析したり、
沢山の努力や勉強が必要になります。

FXには、そういう要素があるので
ギャンブル性が薄れて感じられるのかもしれません。

普通のギャンブルとのその少しだけの違いが、
FX が投資なのか、投機なのか、ギャンブルであるのか、
意見の分かれる部分なのだと思います。