最近、財務省が昨年10月から
5年ぶりに発行している
「物価連動国債」に
注目が集まっています。
「物価連動国債」は満期10年で
年4回発行されますが
通常の国債との違いは、
通常の国債が、発行時の元本部分
(額面金額)が償還時まで変わらず、
利率も大半が固定金利で利息も
一定なのに対して
物価連動国債は発行後に
物価が上昇すれば、
元本部分(想定元金額)が増え、
物価が下落すれば減るという
ものです。
そして、昨年から発行されている
物価連動国債は、発行後に物価が
下がっても、元本は変わらない
という元本保証が設定されました。
現在アベノミクスの政策で
インフレに誘導されていますが
たとえば、物価が1%上がった時、
預貯金金利が1%を下まわっていると、
預金は実質的には目減りしていきます。
その点、物価連動国債は物価
(消費者物価指数)に連動して
元本部分が動くため、
インフレのリスクに備えることができ、
しかもデフレになっても元本は
減らないので、リスクがありません。
ただし、物価連動国債は、
基本的には機関投資家(金融機関など、
個人投資家以外)向けの発行なので
個人投資家が購入するには、
物価連動国債を組み入れている
ファンド(投資信託)を通して、
間接的に投資をする方法になります。
ローリスクでインフレへの対応策を
検討するのであれば、
物価連動国債を組み入れている
ファンドに投資をするのも、
一つの方法ではないかと思います。

