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2016年08月09日

投資信託(ファンド)目論見書の読み方

投資信託の内容を説明する資料が
「目論見書(もくろみしょ)」です。

投資信託を買う際に、投資家は読む事を
を義務づけられています。

その投信(以下ファンドと呼びます)
が何に投資しているのか、

どのように運用し、リスクは何か、
手数料や税金はいくらかなど、
重要なことが記載されています。

ところが、数多くの事が記載がされていて
わかりづらい事から、あまり読まずに
購入される方が多いのが現実です。

自分の大切なお金を投資するのですから
商品の内容をできるだけ理解し
納得した上で購入しないと

損失を出してしまった時に後悔しても
後の祭りです。

そこで目論見書を読む時のポイントを
説明します。

どのファンドでも目論見書に記載される項目と
順序はすべて統一されていて、

「ファンドの目的・特色」「投資のリスク」
「運用実績」「手続・手数料等」の4つです。

ここでは、「投資のリスク」「運用実績」
「手続・手数料等」の3つの項目の中で
見るべき点をを説明します。


1.運用実績

運用開始からの騰落率や、
設定来の基準価額(投信価格)、
純資産額(投資残高)の推移など、
ファンドの運用状況がわかります。

見るべきポイントは
①基準価格と純資産の推移
 これは値動きの大きさとトレンドを
 見ましょう

 基本的には上昇トレンドが続いている事
 但し、短期間の値動きがあまり大きい
 商品はリスクも大きい事を意識しましょう

②分配金の推移
 チェックするのは、そのファンドがどの様に
 分配を出しているかです。

 後述するリスクの項目でも説明していますが
 分配金が多ければいいというものでは
 ありません。

 分配金が常に多い場合、運用実績が悪い時にも
 高い分配金を出している場合もあるので、
 注意が必要です。

③資産状況
 このファンドが投資している資産や
 通貨の比率が書かれています。
 
 大きな比率を占めているの資産は何なのか、
 株式ならどの銘柄なのかなどが分かれば
 どの様なリスクや伸長期待率があるのかも
 想定できます。

 例えば株式の業種別投資比率で
 今後伸びそうな業種の比率が高ければ、
 基準価額の伸長が期待できる。

 外国株の比率が大きければ、為替変動の
 影響を受け易いなどといった事を確認
 しましょう。

④年間収益率の推移
 年間収益率はファンドの価値が1年間にどの程度
 上下しているかを表しています。

 ただ、目論見書は半年に1回の発行なので
 直近の状況は掴む為に

 ネット証券や運用会社のホームページで
 チャートや月報(または運用報告書、
 マンスリーレポートなど)を見ましょう。

 特に今年のように為替レートや株価が
 大きく変動している状況では
 直近の実績もチェックするべきです。

 加えて運用成績の優劣を判断する為
 他の同じタイプのファンドと比較しましょう

 ただ、その場合は、半年、1年の短期でなく、
 設定来など長期で比べることが重要です。

 良い運用実績が将来も続く保証はありませんが、
 投信の運用は長期にわたり運用担当者が
 変わらないので、重要な判断材料になります。


2.「投資リスク」

リスクというと値下がりなどネガティブな印象を
受けますが、 上がる可能性を含む
「変動要因」と考えて下さい。

分配金を出す投信の場合、まず確認したいのが
「分配金額の一部または全部が実質的に
元本の一部払戻しに相当する」
の記述の有無です。

継続して高い配当金を出していても
この記述があると、元本を取り崩して分配金を
支払っている可能性があり、

合計すると結局損をしているということも
あるので 注意しましょう。

ほかに挙げられているのは、
価格、金利、為替などの変動リスクで、
投資には当然伴うものですが、

金利と為替の変動に対し
どの程度影響を受けるかを
把握しておきましょう。

例えば円安や金利上昇を見込んで
米国株など海外資産で運用する投信を
買った場合、

各国の金融政策の変更などで
想定が根底から覆ることがあります。

その場合は、損失を覚悟で売却したり、
価格が下がったところで追加購入して
平均購入額を下げるなどの対応う
検討するべきでしょう。

また、カントリーリスクや流動性リスクは、
大災害・政変や企業の国有化、金融不安などの
深刻な事態が生じたときに発生します。

そうなると投信価格が大きく値下がりする事は
認識しておく必要があります。。


3.「手続・手数料等」

最後の項目「手続・手数料等」も大切です。

購入時手数料は投信のリターンそのものに
大きく影響するので注意する必要があります。

株価指数などに連動する形で運用する
パッシブ運用型の投信(インデックスファンド)
は、比較的低コストですが、

市場平均を上回る運用を目指す
アクティブファンドでは
3%前後と高いものが多くなります。

つまり購入後1年は、リターンが3%以上で
初めて利益が出るということです。

さらに、「信託報酬率」はアクティブファンドで
1.5%%前後のものが多いのですが、
これは毎年発生するコストです。

最低でもこれらコストの合計を超える
リターンがでないと損益はマイナスになります。

ファンドを選ぶ場合には運用実績と併せて、
購入手数料と信託報酬をチェックし、
実質のリターンを比較して下さい。


ここまで見てきたように、目論見書を読むのは
大変ですが、ポイントを押さえれば、
ファンドの内容を理解する事ができます。

大切な自分の資産を守るために
ファンドを購入する時は、月次報告書とともに
必ず目論見書を読んで確認しましょう。


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