トレードで勝ち組になるには
リスクリワード比を1.0以上に
する事が有利なのですが
リスクリワード比(レシオ)と
勝率の組み合わせの目安となる
データとして、
バルサラの破産確率表があります。

表をみていただくとリスクリワード比(損益率)
と勝率をクロスした枠に数値があります。
バルサラの破産確率表があります。

表をみていただくとリスクリワード比(損益率)
と勝率をクロスした枠に数値があります。
この値はリスクリワード比と
勝率の組み合わせから
勝率の組み合わせから
すべての資金を失う確率=破産する確率
をあらわしています。
これはナウザー・バラサラという数学者が
著書「Money Management Strategies for
Futures Traders」で紹介した破産確率です。
現在のリスクリワード比と勝率で
トレードを続けていた場合に
どのくらいの確率で全部の資金を
失ってしまうのかがわかる表です。
失ってしまうのかがわかる表です。
資金を失うとトレードができなくなり
退場することになるので、
トレードの世界から退場する確率と
言ってもいいでしょう。
バルサラの破産確率を計算するために
必要な情報は以下の3つです。
1.勝率
トレードを行った時に勝つ
(利益確定できた)確率
2.損益比率
勝った時の利益額と負けた時の
損益額の比率(リスクリワード比)
3.リスク
1回のトレードに対して、資産の何%の
負けまで許容するか(リスク許容度)
バルサラの破産確率では、勝敗率が50%で
損益比率が1:1であってもリスク許容度に
よっては破産確率が100%になると
いわれています。
勝つ確率も負ける確率も同じで、
勝った時と負けた時の比率も同じであれば
資産は増えることも減ることもないと
思うのですが、何故破産してしまうのか?
その答えはリスク許容度にあります。
本当に勝率50%、損益比1:1で
破産するのか計算してみます。
始めの資産を100とし
リスク許容度は大きめに設定して
10%とします。
①勝率:50%
②損益比:1:1
③リスク:10%
すると、トレード10回で
100の資産が95.1に減り、
50回で77.8に
100回繰り返したところで
資産は60になり、
200回で36にまで減ります。
なぜこのような結果になるのか?
それはトレードで負けて資産の10%が
減った後に、その資産を元に戻すには
10%の勝ちでは足りないからです。
資産が100の時に負けると
100×(1-0.1)=90
になります。
次に勝って資産が10%増えても
90×(1+0.1)=99
にしかなりません。
先に勝ったとしても
100×1.1=110
次に負けると110×0.9=99
となり、全く同じ結果になります。
これを繰り返すと2回に1回勝ったとしても、
資産は少しずつ減っていくのです。
この結果はリスク許容度が大きいほど
早く出ます。
例えば、リスク許容度が50%だったら
10回繰り返すだけで
100の資産が23になってしまいます。
反対にリスク許容度を1%にすると
1000回繰り返しても
資産は95残ります。
この結果から、
リスクをどこまで許容するかにより
破産する確率は大きく変わります。
この為、リスク許容度を1%としても
表中の青い枠より右、破産確率0になる
リスクリワード比と勝率の組み合わせを
目指す必要があります。
これまでのトレード実績を
表にあてはめて、破産確率が高い場合には
トレードの見直しを行いましょう。