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2017年02月26日

4月から貯蓄性の高い保険が大幅値上げ(その2)


前回の記事で4月から多くの保険会社で
貯蓄性の高い生命保険の値上げがされる事を
お伝えしましたが

ここに来て、日本生命、明治安田生命、
住友生命、メットライフ生命など
多くの保険会社から値上げ予定の発表が
されています。

そもそも生命保険料は
「予定死亡率」「予定利率」「予定事業費率」
という3つの要素で決められます。

1.予定死亡率
 保険会社共通の「生保標準生命表」から、
 年齢・性別ごとに死亡者数の割合が
 算出されています。

 その割合の事を「予定死亡率」といいます。

 定期保険や終身保険といった死亡保険では、
 予定死亡率が低いほど保険料は安くなり、
 予定死亡率が高いほど保険料は高くなります。

2.予定利率
 保険料は、将来の保険金を支払うために
 積み立てています。
 この積立金を責任準備金といいます。

 責任準備金はリスクの少ない国債や社債などで
 運用されており、その運用収益の見込みを
 「予定利率」といいます。

 予定利率が高いほど保険料が安くなり、
 予定利率が低いほど保険料は高くなります。

3.予定事業費率
 保険会社が、業務を遂行するためにかかる
 費用の割合を「予定事業費率」といいます。

 この率は企業努力で決まるといえます。

 予定事業費率が高いほど保険料が高くなり、
 予定事業費率が低いほど保険料は安くなります。

どの保険会社もこの考え方は変わりません。

4月から生命保険料が値上げになるのは
2.の「予定利率」が4月から大幅に
下がる為です。

その主な要因として、2016年に行われた
日本銀行のマイナス金利政策があります。

この影響で、生命保険料の主要な運用先である
「日本国債」の利回りが下がり
予定した運用益の確保が難しくなりました。

これまでの予定利率のままで保険料を
計算すると、積立金の残高が目減りし、
将来保険金を支払うための積立残高を
維持できなくります。

これにより予定利率を下げざるを得なくなり、
保険料が値上げする必要があるのです。

ですから、貯蓄性の高い終身保険、学資保険
個人年金保険などに新規で加入するなら
3月中がお勧めです。

そして、2018年には「生保標準生命表」の
改定が予定されています。

平均寿命が伸びている状況を考えると
年齢が高い方の死亡率は若干低下すると
思われます。

その影響として考えられるのは
医療保険やがん保険の保険料値上げです。

これらの保険に新規に加入するなら
今年中がいいかもしれません。

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