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「年金」カテゴリの記事
2016年10月24日

2017年から個人型確定拠出年金の加入対象者が拡大されます

こんにちは ゴローです。

以前の記事でもご紹介しましたが

運用次第で年金額が決まる確定拠出年金
(略称DC:Defined Contribution Plan)の

個人が掛金を積み立てる「個人型DC」
の対象者が、来年1月から
大幅に拡大されます。

具体的には
確定給付企業年金の加入者や
公務員等の共済加入者、
専業主婦等の第3号被保険者
すでに企業型DCを実施している場合でも、

規定の範囲内であれば、個人型DCにも
加入することができるようになります。

個人型DCには大きな節税メリットと
隠れた投資優遇税制があります。

そこで、年収300万の方の場合は
掛け金1万円
年収500万以上の方は掛け金を満額に
した場合の「節税メリット」の
試算結果を紹介します。

会社員の場合

個人型DCは、掛金の全額が
所得控除となります。

会社員の場合、掛金の上限は
月額2万3,000円、
年間では27万6,000円です。

・課税所得100万円(想定年収300万円)
 の方の場合
 
 掛金月額1万円、年額12万円に対し
 節税メリットは所得税5%と住民税10%の
 計15%相当の1万8,000円。

・課税所得150万円(想定年収500万円)
 の方の場合

 掛金月額2万3,000円、
 年額27万6,000円に対し、
 節税メリットは所得税5%と住民税10%の
 計15%相当の4万1,400円。

・課税所得300万円(想定年収700万円)
 の方の場合

 掛金月額2万3,000円、
 年額27万6,000円に対し、
 節税メリットは所得税10%と住民税10%の
 計20%相当の5万5,200円。

・課税所得500万円(想定年収1,000万円)
 の方の場合

 掛金月額2万3,000円、
 年額27万6,000円に対し、
 節税メリットは所得税20%と住民税10%の
 計30%相当の8万2,800円

になります。


自営業者の場合

自営業者の場合には、掛金の上限は
月額6万8,000円、
年間では81万6,000円です。

会社員の例と同様に、想定年収が300万円
の時に月額1万円

想定年収が500万円になった段階から
上限の月額6万8,000円の掛金を
積み立てることにした場合の、
節税メリットを試算しました。

・想定年収300万円、
 課税所得100万円の方の場合

 掛金月額1万円、年額12万円に対し、
 節税メリットは所得税5%と住民税10%の
 計15%相当の1万8,000円

・想定年収500万円、
 課税所得150万円の方の場合

 掛金月額6万8,000円、
 年額81万6,000円に対し、
 節税メリットは所得税5%と住民税10%の
 計15%相当の12万2,400円

・想定年収700万円、
 課税所得300万円の方の場合

 掛金月額6万8,000円、
 年額81万6,000円に対し、
 節税メリットは所得税10%と住民税10%の
 計20%相当の16万3,200円

・想定年収1,000万円、
 課税所得500万円の方の場合

 掛金月額6万8,000円、
 年額81万6,000円に対し、
 節税メリットは所得税20%と住民税10%の
 計30%相当の24万4,800円

となります。

これらの試算結果を見ればわかる様に
掛け金に対する節税メリットを
利益として見ると、

掛け金の限度額は低いものの
超高利率の金融商品とも言えます。

加えて預金の利息、投資信託等の分配金や
値上がり益などの運用益は、
通常約20%がその都度課税されますが、

個人型DCで得た収益は非課税扱いで、
得られたリターンの全てを再投資に
回すことができます。

つまり複利効果を最大限に発揮して、
年金資産を増やしていくことが
できるわけです。

一方、運用の方式によっては損失が
出ることもあり、60歳までは
原則として引き出せない制度設計に
なっています。

また、個人型DCに加入する場合は、
初回に数千円の口座開設手数料がかり、

開設後も国民年金基金連合会や
運営管理機関(金融機関)などに
毎月の手数料が発生します。

加入する場合には
これらの経費についても調べ、

商品の運用内容を確認したうえで
納得して商品を選択し
加入しましょう。
 

treasure004s

  

Posted by goroit7 at 16:00コメント(0)
2016年06月30日

個人型確定拠出年金はお得?

個人型確定拠出年金をご存じですか?

個人型確定拠出年金は、自営業者や
一部の会社員が任意で加入できる年金制度で

掛け金を個人型確定拠出年金を取り扱う
金融機関で運用します。

運用方法は、取扱い金融機関の提示する
定期預金・保険・投資信託などの商品から
自分で選ぶことができます。

自分の責任で運用し、自主的に
老後資金の形成を行う仕組みです。

そして、運用した資産を、60歳から年金、
または一時金として受け取れます。


今は個人型確定拠出年金への加入資格者が、

・自営業者とその家族、
・学生など国民年金の第1号被保険者、
・企業年金制度(企業型確定拠出年金や
 確定給付年金など)を導入していない企業の
 従業員

に限られていますが

 2017年よりその加入対象は
「全ての国民年金加入者」に拡大され

企業年金制度を持つ会社のサラリーマン、
専業主婦や公務員なども
個人型確定拠出年金への加入が
できるようになります。

掛け金の上限は、

自営業者の場合が月額6万8000円、
企業型年金を導入していない企業の従業員は
月額2万3000円となっています。


個人型確定拠出年金のメリットは

1.個人型確定拠出年金の毎月の掛け金が
 全額所得控除の対象となり。

 支払っている掛け金の全額×所得税率分が
 戻ってきます。

 加えて一律10%である住民税も減額されます。

(例)年収500万リーマンは所得税率20%
  最大の掛け金を積み立てた場合
  年間2万3000円×12=27万6000円

  27万6000円×20%=5万5200円
  27万6000円×10%=2万7600円
   計8万2800円が控除される

個人年金保険料の控除額は、
所得税が最大で4万円まで、
住民税が最大で2万8000円なので

比べると節税効果が大きい事が分かります。


2.掛け金の運用利益が出た時、
 その全額が非課税となること。

定期預金の利息、投資信託の分配金などに
全く税金がかりません。

通常は、税率20.315%
(所得税+住民税+復興特別所得税)
がかかるので、このメリットも大きいですね。


3.年金を受け取る時、
 一時金であれば 「退職所得控除」、
 年金であれば「公的年金控除」が
 受けられます。


このように、個人型確定拠出年金は
他の金融商品と比べて控除を受けられる恩恵が
圧倒的に大きく、老後資金の形成として
非常に有効です。

ちなみに、自営業者は確定申告、
会社員は年末調整で控除を受けることが
できます。


逆にデメリットとしては

・加入時及び運用時に手数料がかかる
・60歳までは解約できない
・商品によっては運用による元本割れリスクがある 

という点があげられます。


最後に、個人型確定拠出年金の運用を行う
金融機関の選び方ですが

金融機関によって手数料と取扱い商品が異なり
手数料については

 ①加入手数料:基本的には、国民年金基金連合会へ
  払う2,777円

 ②管理料:毎月の口座管理料
      ※無料のところもありますが、代わりに
       移換などで手数料がかかる場合も
       あるのでよく確認して下さい。

 ③手数料:国民年金基金連合会へ年間1,236円、
      事務委託先金融機関へ年間 768円
      ※これはどこの金融機関でも同じです。

が掛かるので

・なるべく口座管理料が低い金融機関

取扱い商品については

「株式・債券・不動産・定期預金・保険」、
「国内・海外」をバランスよく揃えている
事がポイント、

リスクが大きくても高い運用リターンを
目指すのか
リターンよりも安全な運用を重視するのか

・あなたの運用方針に合った商品を揃え
 比較検討できる金融機関

を選んでください。


老後の資産形成として、税制で優遇され
とてもお得な確定拠出年金への加入を
検討してみてはいかがでしょう!


graph038s

  
Posted by goroit7 at 17:25コメント(0)

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